【知立市立知立中】インターネット上でのやりとりで気をつけること
- 公開日
- 2016/09/30
- 更新日
- 2016/09/30
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本校では、1年生の生徒に、『情報化社会の新たな問題を考えるための教材〜安全なインターネットの使い方を考え〜』(エフ・エー・ブイ2016)の教材7「ひとりよがりの使い方にならないように」を用いて道徳の授業を行いました。指導のねらいは、インターネット上でのコミュニケーションの特性を理解し、相手の状況や気持ちを考え、思いやりをもって接する心を育てることです。
授業に先立ち、インターネットの利用に関するアンケートを行ったところ、9割の生徒が家庭でインターネットを利用していることが分かりました。端末は、スマートフォン、ゲーム機、パソコン、タブレットが多く使用されています。利用目的は、動画を見たり、ゲームをしたりすることが最も多く、6割の生徒がSNSや無料通話アプリを利用しています。そして3割の生徒が、インターネット上のトラブルを経験していると回答しました。
授業では、動画教材「ひとりよがりの使い方にならないように」を視聴しました。動画の内容は、「インターネット上のやりとりで、友達の書き込みにすぐに返信をしなかったことから誤解を受け、その友達から無視されるようになってしまった」というものです。次に「トラブルの原因は何か」、「どのようにしたらそれを防ぐことができたか」について議論しました。トラブルの原因としては、「3分以内に返信しないといけないという無理なルールを作ったこと」、「すぐに返信できない事情があるかもしれないのに、それを考えずに怒ってしまったこと」、「それぞれの家庭でスマートフォンを使うときのルールがあることを伝え合っておかなかったこと」などの意見が生徒から出されました。登場人物の気持ちについて理解できる点を生徒に尋ねると、「自分も返信が来なかったとき、無視をされたと思って悲しくなったことがあったので、いらいらしてしまったことが理解できる」や「返信したくてもできないときがあるので、誤解を受けた子のつらい気持ちがわかる」という声が聞かれました。そして、トラブルを防ぐ手段として「返信がすぐに来なくても怒らない」、「返信できなかった理由をきちんと聞く」、「メールではなく、きちんと話して確認をする」、「無理なルールを作らない」などの意見が出されました。このようなやりとりから、多くの生徒が、インターネット上のコミュニケーションでは、相手の状況を考えることや、大切なことは直接話して確認することが大切だということを確認し合えたと思います。実際にインターネットでコミュニケーションを取る上でも、十分にそのことを意識してほしいと思います。そのために、今後も情報モラルの授業を継続的に行っていきたいと考えています。