モラルBOX日記

【田原市立大草小】いのちの授業

公開日
2017/02/07
更新日
2017/02/07

ちょっといい話

 本校の6年生は、家族の愛情を受けながら生活している子が多く、お父さん、お母さんだけでなく、多くの祖父母のみなさんが、子どもたちの学校生活がより良いものになるように心を砕いてくださっています。家族の愛情を感じ取りながら、自分を大切にする態度をより一層育てたい。子どもたちが、家族への感謝の気持ちを素直に伝えるようになってほしい。このように考えてゲストティーチャーをお招きした「いのちの授業」を展開しました。
 初めに「あかちゃんふれあい体験」で学習したことを思い出しました。次に、自分たちの始まりの大きさを知らせました。子どもたちはあまりの小ささに驚いていました。そして、母親の卵子と父親の精子が受精して初めて命が始まることを伝えました。誕生の奇跡を一層感じ取ることができるように、受精する卵子は400分の1、精子が約3億分の1の確率で受精していること、生まれる確率はトータルすると440兆分の1であることを知らせました。さらに、家族全員が自分たちの誕生を待っていたことを感じ取ることができるように、家族からの手紙を読む機会を設定しました。この手紙を読んで、自分たちは、こんなに大切に思われて生まれてきたんだということを実感することができました。中には感動のあまり泣く子もいました。最後に、これからの人生をよりよく生きていこうとする気持ちを高めるために、いのちのテープで人生の長さを実感できるようにしたり、DVDを視聴したりしました。
 後日、家族への返事を書く活動を行ったところ、子どもたちは「家族みんなが誕生を喜んでくれてうれしかったです」「生んでくれてありがとう」「これからがんばって生きていきたいです」などと書きました。保護者からは、「あれはいい授業でした」「思春期の子に手紙で気持ちを伝えられてよかったです」などの感想が寄せられ、各家庭で家族の交流が一層深まったことがうかがえました。