モラルBOX日記

【豊田市立保見中学校】道徳授業〜ネットモラルについて〜

公開日
2018/03/23
更新日
2018/03/23

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

1 活動のねらい、生徒の実態
 本校では、「ほ」本気で、「ほ」保見中学校の、「え」えがおを、「み」みんなで考える会として、ほほえみ集会を行っている。前期にいじめのないクラスを目指してほほえみ宣言を考え、全校集会で発表し、学校全体でいじめについて考える時間をつくることで、生徒たちが相手を思いやる心の大切さに気づくことができる。その中でアンケートを実施した際に、多くの生徒がSNSを使用し、コミュニケーションをとっていることが分かった。そして、やりとりの中で「ケンカに発展してしまったことがあった」「不快な思いをしたことがあった」と答える生徒が多く、道徳部では、一斉道徳としてネットモラルを取り上げ、文字の伝達について考えた。
・無料通信アプリのやり取りをする場面においても忘れてはならない適切な行動があることを知る。
・話す言葉や文字による言葉を選ぶときにも、相手を思いやる心が大切であることを感じ取らせる。
2 活動の様子
 図1のように、話し合い活動を通して、SNS上で行われるやり取りを紙媒体で体験した。表情が見えない状態で会話をすることで、誤解が生じることを学んだ。文字によるコミュニケーションは、直接話すときよりも相手を思いやる心が特に重要であることを感じている生徒が多く見られた。また、文字の伝達は、日頃の人間関係が大きくかかわっていることに気づく生徒もいた。
3 生徒の感想
 スマホでの会話の中で、トラブルに巻き込まれたり、いやな思いをしたことがあると答えた生徒が多かった。「文字での伝達において気を付けるべきことが分かった」「誤解がないようにしたい」「日常生活でのコミュニケーションや人間関係作りが大切」といった感想が見られた。
4 まとめ
 文字によるコミュニケーションを日常的に使っている中学生は、無料通信アプリでのいじめが多くあることを自覚している。情報モラルの道徳を通して、ささいな言い間違いや誤解が人の心を傷つける可能性があることを学んだ。また、直接言葉で伝えることの大切さに気付き、学校をあげて、「ほほえみ」の大切さを考える機会となった。