道徳科における質の高い多様な指導方法 その1 〜読み物教材の登場人物への自我関与が中心の学習〜
- 公開日
- 2018/07/02
- 更新日
- 2018/07/02
「特別の教科 道徳」を学ぶ
「読み物教材の登場人物への自我関与が中心の学習」とは、教材を読んで、登場人物の判断や心情を類推することを通して、道徳的価値を自分との関わりで考えることを柱とした学習のことです。
この学習では、登場人物に自分を投影して、教材の登場人物の判断や心情を自分との関わりにおいて多面的・多角的に考えることなどを通して、道徳的諸価値の理解を深めることをねらいとしています。
この学習で、多様な考えを引き出す発問例としては、
○どうして主人公は、○○という行動に取り組めたのだろう(又は取り組めなかったのだろう)。
○主人公はどういう思いをもって△△という判断をしたのだろう。
○自分だったら主人公のように考え、行動することができるだろうか。 など
いずれの発問も、自分と比較して考えることで自我関与が可能になる発問です。子供が読み物教材の登場人物に託して自分の考えや気持ちを素直に語る中で、道徳的価値の理解を図る指導方法として効果的なものです。
次回は、「問題解決的な学習」について掲載します。