モラルBOX日記

【西尾市立佐久島中学校】 心の教育

公開日
2019/01/29
更新日
2019/01/29

ちょっといい話

 本校では、スクールカウンセラーと教員で、生徒が周囲との対人関係を円滑に築くことができるよう、年間10時間、全校で心の教育を行っている。実践を一つ紹介する。
 「自己主張を上手になろう」の実践と生徒の感想
 本実践では、少し困った状況に陥ったとき(資料1を参照)にどのように振る舞えばよいかをグループに分かれて、ロールプレイを行った。グループは保護者役1名、生徒役1名、オブザーバー1名の計3名で構成した。「1.自分の状況や気持ちは伝えられたか」「2.そのことを相談したか」「3.譲歩案を出せたか」の三つの観点で考えた。
(資料1)
 あなたは、友達の家に遊びに行きました。今の時刻は18時です。あなたの家から友達の家まで自転車で1時間かかります。保護者には、19時に家に帰って家事の手伝いをすると約束していました。友達と映画を見ているあなた。映画は、あと30分で終わりのところでクライマックスです。あなたは、どうしても帰りたくありません。保護者に電話をして帰るのが遅くなる許可をもらってください。保護者は、生徒を家に帰らせて家事をやらせてください。
 この授業を通して、生徒は以下のような感想を書いた。
・両者が、主張ばかりしても解決はしないので、相手の主張を聞いてから、自分の意見を言えば、困難を解決することができると思いました。
・最初はあまり理解できなかったけど、段々と理解できました。これから、困難な場面になったときには、理由を話しどうすれば解決できるかを考えたいと思います。
・相手の話を聞くだけだと自分の主張が通らないので、自分の意見を取り入れて、相手も自分も納得するような意見を出すことが大事だと思いました。
 本校は、愛知県で最少規模校の中学校である。生徒同士や、生徒と教員とのつながりが強いため、言葉を介さなくても気持ちや思いを伝えることが可能な一面もある。そのため、本校を卒業し、初対面の多数の人たちと良好な人間関係を構築できるように、心の教育を継続的に実践することに大きな価値がある。

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