【豊田市立豊南中学校】インターネットを使う「私たち」が変わらないと・・・
- 公開日
- 2020/01/21
- 更新日
- 2020/01/21
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本校では、各学年で、年間計画に沿って道徳科の授業を実施している。2年生でも、情報モラルについては、人権集会とも関連をもたせて、連続性を意識しながら、長期休業の前後に実施している。
また、タブレットPCが配置され、授業で教室内ネットワークを構築して、意見を交換することも増えてきた。具体的な学習活動の仲で、情報発信のルールについて学ぶ機会が増えたとも、生徒の記述からもうかがえる。
・ネットを使っているのは、「私」や「私たち」なんだから、「私たち」が変わらないとトラブルはなくならない。
・本当に気持ちを伝えたいときは、直接会って伝えたいと思う。
一方で、生命に関わることであるにもかかわらず、深く考えずにメッセージを送信してしまうSNS内のやりとりについては、学級などの集団内で、合意形成や価値観の違いを味わう経験を通して相手に寄り添い、誤ったやりとりをしない態度を身につけさせたい。例えば、生命の尊重「いのちをいただく」(2年)の授業では、人間の食用として屠殺される牛にかかわる登場人物の葛藤を通して、多様な価値観を出し合う。
・あまり「命」について意識してこなかった。「死にたい」とか「自殺」とか割と簡単に言っていたけれど、それを聞いている人のことまで考えなかった。
・「殺す」と軽く書き込みをして、それを見て気分が暗くなった人がいたら、書き込みをした人は「加害者」だと思う。
興味本位の「残酷さ」を強調した発信に起因するトラブルの根にある、自分本位な承認欲求や孤独感に目を向けるきっかけとなった。