【豊明市中央小学校】言葉だけで伝える難しさを感じ取る〜情報伝達ゲーム〜
- 公開日
- 2020/03/03
- 更新日
- 2020/03/03
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
児童は、使用頻度に差はあるものの、情報機器を使いインターネットやゲームをする環境にいる。4年生でも、多くの児童が、親のスマートフォンやパソコンを利用したことがあるようだった。
インターネット上のやり取りにおいて、自分の考えや気持ちを相手が正しく受け取れるように伝えるには、どのような工夫をしたらよいかに気付くことが大切である。2学期に行った道徳科の教材「つまらなかった」を思い出しながら、やりとりの行き違いがどのように生まれるかを考えた。その後、「情報伝達ゲーム」として、班の代表1名だけがある絵を見て、見たものを他のメンバーに文字情報だけで伝えて書いてもらうというワークに取り組んだ。問題ごとに代表者を替え多くの児童が伝える活動を経験した。
児童にとって、「自分の目で見た情報を文字で伝える」ということは、実際にやってみると思っているよりもかなり難しいことが分かったようだった。インターネット上のトラブルにおいても、自分の頭の中で考えていることを他者に伝える際の「伝える力」が原因となることが理解できた。今回のワークによって 、「どうすれば自分の説明が相手に伝わりやすいかを考えて伝える」という練習になり、文字で伝えることの難しさと、説明する方法を工夫することの大切さを学ぶことができた。人間のコミュニケーションは視覚や聴覚を多く使用しているので、児童はメールやチャットなど言語情報のみで伝えることが難しいことに気付いた。
児童からは、「自分が伝わると思って発信した情報が、間違って伝わることもあることが分かった」「これからは相手に送る前に、本当にこれでよいか一度確認しようと思う」といった感想が聞かれた。