モラルBOX日記

【岡崎市立六ツ美北部小】正直な心

公開日
2012/07/26
更新日
2012/07/26

ちょっといい話

 六ッ美北部小学校では、長い柄の草かき鎌や草刈り鎌などの道具の数を決めて、中庭や校舎周りなどの外庭清掃をしています。先日、長い柄の草かき鎌が1本足りなかったので、元に戻すように校内放送を入れました。さっそく、6年生の子が鎌を持ってきました。話を聞くと、同じクラスの女子が使っていたところにあったから持ってきたということでした。そこで、「クラスの子どもたちにあなたたちが鎌を片付けてくれたことと、使ったら元に戻すことを伝えてね。この大きな鎌がほったらかしになっていると、何に使われているか心配です。何かあってからでは遅いので頼みますよ。」という話をしたら、元気よく返事をしてくれました。
 しばらくすると、3年生の男子2人と担任の先生が職員室にやってきました。その子が「鎌を隠しました。」と言うのでびっくりしました。詳しく聞くと、短い柄の草かき鎌のことでした。校内放送を入れたとき、「長い柄の草かき鎌」と言ったのですが、この子たちは、自分たちが隠した短い柄の草かき鎌のことだと思って言いに来たのです。鎌を隠した理由は、掃除に行くとき、遅れてしまうと鎌がなくなってしまうので、毎日使えるように隠しておいたとのことでした。「この鎌で、学校に遊びに来た子たちがふざけて頭でも怪我したらどうする?」と聞くと、「ぼくたちのせい。」と涙を流しながら2人の男の子は言いました。「そうなったら取り返しがつかないよね。だから、きちんと返してね。先生たちはみんなが元気で過ごしてくれることを願っているからね。」と言うと、分かってくれたようでした。
 3年生の男の子たちは、短い柄の鎌を隠したことを正直に教師に話したので、自分の行動を振り返ったり、反省したりするきっかけになったと思います。そして、心が少し成長したと思います。