モラルBOX日記

【碧南市立東中】 嵐の中のディズニーの帰り道

公開日
2012/07/26
更新日
2012/07/26

ちょっといい話

 「ありがとうございました。」
 修学旅行の宿泊先ホテルで生徒の帰着チェックをしていた本校職員に語りかける家族連れがありました。けげんそうな顔をしている職員に「実は、生徒さんが、バスの中で席を譲ってくださって、本当に助かりました。」小さい子を連れていかにも疲れたという感じでした。
 その日は、午後3時頃からディズニーで過ごしていたのですが、台風の接近に伴い、夕方過ぎから次第に風雨が強まってきていました。早めに引き上げることにしたのですが、帰る頃には更に風雨が強まってきました。私たちは、予定通り一般客に混ざってホテル行きのシャトルバスに分乗して帰りました。その車中の出来事のようでした。声をかけた家族連れは、後からバスに乗り込んできましたが、バスは満員、雨に濡れ子どもは疲れてぐったりです。そんな中、本校の生徒がさっと立ち上がって「どうぞ。」と席を譲ったのだそうです。
 ホテルに着くと、席を譲った生徒は何もなかったかのようにバスを降りてしまったので、家族連れは礼を言いそびれてしまったそうです。それが、ホテル内の本校職員へのお礼となったようです。
 翌日、生徒が集まった場面でこの話を紹介しましたが、あえて申し出るものはいませんでした。
 当たり前のことを当たり前のように行動できた生徒、その話を聞いて素直に誇らしげに聞ける生徒、そして、どうしてもお礼を言いたくて職員に伝えてくれた家族連れ、それぞれが素晴らしく、とても心が温かくなるそんなひとコマでした。