モラルBOX日記

【日進市立北小】つながれ、温かい心

公開日
2012/08/22
更新日
2012/08/22

ちょっといい話

 「人を思いやれる優しさあふれる学校になりますように。」という願いをもって始めた異学年交流。そうじや児童会活動の一つ「なかよし遊び」、また、生活科などの学習活動でも縦割り班を取り入れています。
 こうした活動の中で、たくさんの温かい心の交流がありました。
 一つ目は、そうじの時間でのこと。3年生がモップの水を絞ろうとしていました。でも、なかなか上手くできません。6年生がそれを見ていて、イライラしてきたのでしょう。「水がこぼれているぞ。」だんだん強い口調になってきました。3年生は「だって。」と言いながらも目に涙。今までよくあったのは、このまま3年生が大泣きして、6年生がしかられるということ。
 でも、違ったのです。この6年生は、ビニル手袋をはめると、手でモップを絞り始めたのです。3年生の「できない」つらさが分かったのかな。きょとんとした表情の3年生。次の瞬間、3年生は、尊敬の眼差しで6年生を見ていました。
 二つ目は、生活科の授業でのこと。1年生の七夕飾り作りを6年生が手伝いにきてくれました。飾り作りが終わった後、6年生が「お楽しみタイム」を企画してくれました。トランプカードを使ったマジック。よく見たくて前の机の周りに群がってきた1年生たち。当然、見えない子がでてきました。
 その時です。6年生の子が、見えないのでがっかりしていた1年生を抱き上げたのです。1年生の「見えない。」という悲しさが分かったのかな。どうせ見えないと沈んだ表情だったのが、きらきら輝く表情に変わりました。
 照れくさそうな表情の6年生。ありがとう。6年生に優しくしてもらった3年生も1年生も、きっと人の気持ちが分かる優しい6年生になって、また下級生を育ててくれると思います。