モラルBOX日記

【刈谷市立富士松北小】「eネットキャラバンによる学習会」

公開日
2012/09/11
更新日
2012/09/11

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 インターネットの世界は、人の心の隙に容易につけこむことができる場所です。「これくらいなら、ばれないだろう。」「自分だけは大丈夫。」「ちょっとした憂さ晴らしに。」という気持ちで、本人が気付かないうちに犯罪を行ったり、人を傷つけたりする危険性があります。特に子どもに関しては、現実の世界よりも、悪意のある大人と接触する可能性が増えるという点で、十分に注意を払う必要があります。このような危険性について、子どもだけでなく保護者の方にも知ってもらおうと、授業参観日にeネットキャラバンの方を招き6年生を対象として講話を行いました。
 講話で紹介されたインターネットにおける子どもの間でのトラブルは、メールに関するもの、危険なサイトへのアクセス、料金の高額請求でした。まず、メールに関するトラブルは、友達とのメールのやりとりに「5分間ルール」を定め、5分以内に返事が返ってこないと無視をするというものでした。また、絶えず携帯電話を気にして、携帯電話から離れることのできない依存症になってしまうケースもあわせて紹介されました。また、危険サイトへのアクセスについては、自分が見ようと思っていなくても、有料のアダルトサイトや死体のサイトなどへつながってしまうケースがあげられました。高額請求について、ゲームを利用する時などに、「無料」という言葉があることに安心してしまい長時間使っていたり、プラスのアイテムを増やそうとしたりして、後で高額の料金請求がされることがあることが紹介されました。
 子どもたちは、これらの事例を真剣な表情で聞き、今まで知らなかったインターネットの怖さを知ることができました。特に、女子はアメーバーピグの利用者多いことから、関連した話題を真剣に聞いていました。
 続いて、子どもや家庭のとるべき対策として、ルールを決めることとフィルタリングをすることが紹介されました。本校の実態では、家庭でフィルタリングをしているのは数名で、多くはありませんでした。しかし、保護者からは今回の講話をきっかけに、インターネットの使い方について家庭でも話題にしたいという声が出るなど、意識の高まりが感じられました。また、子どもたちに対しては、このような対策だけでなく、誘惑に負けない心や我慢する心など、普段の生活でも大切なことが、インターネットの世界でも大切であることを再確認することができました。
 今回の講話は、子どもたちと保護者、教師にとっても情報モラルの大切さを確認するよい機会となりました。今後は、6年生だけでなく多くの学年で、その発達段階に合わせた情報モラル指導を展開していきたいと考えています。

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