【あま市立伊福小学校】忘れることのできない運動会
- 公開日
- 2012/09/18
- 更新日
- 2012/09/18
ちょっといい話
運動会の途中、大粒の雨が降り出しました。競技は一時中止、テントに一時避難して、雨がやむのを待ちます。
昼過ぎ、やっと雨がやみました。太陽も顔を出し、青空が見えてきました。ところが、運動場に目をやると、無残にも、運動場は水浸しです。あちらこちらに水たまりができています。このままでは、運動会を続けることはできません。
せっかく保護者の方が見に来てくださったのだから、せめて音楽クラブのドリル演奏と低学年・中学年の表現運動は実施したい、先生たちが話し合って、昼休みの時間に、運動場の整備をすることにしました。先生たちは、めいめいが雑巾やちりとりを使って水たまりにたまった水をバケツにくみあげます。すると、いつの間にか高学年の子どもたちも、運動場に入って雑巾で水たまりの水をくみ上げています。知らないうちに、どんどんお手伝いの子が増えてくるではありませんか。参観にみえた保護者の方も、だれからともなく運動場に入って黙々と運動場整備の作業をしています。中には、土を運んでいるお母さんの姿、トンボをもって整地をしているお父さんの姿もありました。
先生たち、高学年の子どもたち、保護者のみなさんのおかげで運動場の整備が終わりました。あちこちにできていた水たまりもすっかりなくなり、音楽クラブのドリル演奏、低学年・中学年の表現運動を行うことができました。その上、みんなの気持ちが通じたのか、強い日射しのおかげで運動場が随分乾き、高学年の組体操も行うことができたのです。運動場には、保護者席から惜しみない拍手が響き渡っていました。
時間の都合で、この日はブロック対抗リレー等の一部の競争遊技はできませんでしたが、みんなで力を合わせて運動場整備をして実施した平成23年度の伊福小学校の運動会は、一生忘れることのできない運動会となりました。運動会に参加した誰もが、力を合わせることのすばらしさを肌で感じることができました。