【豊田市立保見中】命を輝かせる授業 −3年2組「誕生学」の授業実践−
- 公開日
- 2012/12/06
- 更新日
- 2012/12/06
ちょっといい話
3年2組では、卒業を間近にひかえた2月28日、講師を招いて「誕生学」の授業を行った。命が誕生するまでの母と子の営みを学ぶ中で、保護者への感謝の気持ち、唯一無二の存在の自分を大切にしてもらいたいという願いがあり、あえてこの時期を選んだ。事前に、各自が保護者へのインタビューを通して、これまでの15年のあゆみを「自分年表」にまとめた。生徒たちは、どんな思いで親は自分を産み、育ててきたのかを知ることができた。
当日の講座では、講師の先生から、母親のおなかの中でどのように小さな命が成長していくのかというお話を聞いたり、赤ちゃんが誕生する場面をビデオ視聴したりした。最後に 自分年表に「どのような未来にしていきたいか」という決意を書かせた。保護者には、卒業をひかえたわが子への激励の手紙を依頼し、卒業式前に生徒に読ませた。
生徒たちは、卒業式後の最後の学活で、これまで大切に育ててもらったことへ感謝の思いを保護者に伝えた。多くの保護者が涙を流しながら生徒たちのメッセージを聞いていた。
<生徒の感想>
自分が(講師の)服部さんの言葉でいちばん感動した言葉は、「産んでもらったのではなく選んで生まれてきた」という言葉です。自分は父親の顔を実際には見たことはありません。正直なんでこんなつまらない家族に生まれてきたのだろうと思っていました。しかし、服部さんの言葉のおかげで、自分が選んで生まれてきた家族なんだから責任をもって自分にできる親孝行をしようと思うことができました。