モラルBOX日記

【東海市立横須賀小】共に成長を

公開日
2013/02/13
更新日
2013/02/13

ちょっといい話

 わたしは今、妊娠5ヶ月。調子が悪く始業式から一週間学校を休んでいた。金曜日、クラスの子どもたちに、主任の先生から宿題が出された。お題は、「先生について」。
 火曜日学校に行き、このお題が出ていたことを知った。どの子の作文からも3年生の子どもたちの純粋な感性にわたし自身が気づかされたことが多かった。
 A子さんの作文より
『先生が休んでいる間、「お腹は痛くないかな、風邪はひいていないかな」と思っていました。お腹が痛くなったらいつでも言ってください。』
 まだ、8才9才の子が自分のことよりも誰かのことを心配してくれる心が育っていることに感心した。
 B子さんの作文より
『先生が大変そうだと思います。なぜかというと、どんどんお腹が大きくなってきていて歩くのもえらそうだからです。わたしは、座っているのもお母さんの仕事だと思います。』
 こんなことは自分でも思ってもみませんでした。わたしは母親なのだという自覚、母親としてすべきことを子どもが教えてくれたように思う。
 C子さんの作文より
『先生がいなくて寂しかったけれど、そのかわり、どの先生がみえても恥ずかしがらずに手を挙げられるようになりました。わたしは、成長したなあと思いました。』
誰が来ても同じ態度で望めるよさ、その中で自分自身が成長できたと感じられる心に感心した。
 D男くんの作文より
『先生がいなくてもぼくはがんばりたいです。ぼくは、男だから赤ちゃんを産む経験はしないけれど、たぶんすごく痛いと思います。でも、無事に赤ちゃんを産んでほしいです。』
 自分の母親に話を聞いて書いてくれたようだ。赤ちゃんが産まれる喜び、痛さなどを8才の子が考えられていることに感心した。
 E男くんの作文より
『赤ちゃんが産まれるか、心配で心配で心配ですが、赤ちゃんというのは人間のはじめなので、ぐんぐん育つといいですね。』
 F子さんの作文より
『火曜は来てくれると言ったけれど、無理はしてほしくないです。もし、お腹の赤ちゃんが死んでしまったらいやだし、1つの命だからです。遊ぶことはいつでもできるけれど、もう二度と赤ちゃんはできないかもしれないからです。これくらい、産まれて来ることが奇跡ということが分かりました。これからも、命や仲間を大切にしたいです。』
 E男くんの「赤ちゃんは人間のはじめ」、F子さんの「1つの命」。こんなこと、考えてもみなかった。だからこそ、二人分の命を大切にしなくてはいけないと考えさせられた。
 まだまだ、自分中心の3年生の子ども達です。でも、お腹に赤ちゃんがいて、二人分の命が宿っていることに対して、様々な考えができる素晴らしさにふれ、わたし自身が新鮮な気持ちになりました。
 日々成長する子ども達と一緒にお腹の子も大きくなっています。「今、何センチだよ。」と話すときの子ども達の目はキラキラしています。お腹が大きくなり、子ども達にも周りの方にも迷惑をかけてしまうことが多くなりますが、わたしが今できること。それは、生きた教材を子ども達に提供すること。命の大切さ、産まれて来る喜びを伝えること。そして、一人一人を大切にする心を育てること。
 子どもたちと、赤ちゃんと、わたし。共に成長していきたいなと思っています。