モラルBOX日記

【半田市立青山中】校長先生による卒業生への道徳授業

公開日
2013/02/22
更新日
2013/02/22

ちょっといい話

 本校では、卒業生に向けて、毎年3学期に校長先生が道徳の授業をしています。今年度は「語りかける目」という、阪神淡路大震災で母親を失った少女と声をかけた警察官が主人公の話でした。資料の範読を終えた段階で、涙を流している生徒もいました。この少女にどう生きてほしいか、もし自分がこの警察官だったら声をかけるかかけないか、で深く考えさせました。
 意見を発表するときに、少女の気持ちを考えて涙を流し言葉に詰まる生徒もいました。懸命に生きていってほしいという思いを抱く生徒が多く、自分なら少女に声をかけるという生徒のなかには、「がんばれ」という言葉は少女に気軽に言えないし、「よくがんばったね」と声をかけるか、声はかけずに、「ただ側にいてあげたい」という意見もありました。
 母親を失うという悲惨な経験をした少女の姿を通して、命の大切さを真剣に考えることができた授業でした。
≪生徒の感想≫
「親からもらった命を、大切に生きていきたい。」
「思いは言葉で伝えなければうまく伝わらないことを学び、自分がそういう場面にあったときには、一言声をかけてあげたい。」
「これから先の人生で、辛いことや苦しいことがあっても強く生きていきたい。」
「うまく表現できなかったことを、校長先生はわかりやすく聞き直してくれて、みんなに言いたいことを伝えることができた。」
「いつもと違う緊張感をもって、すごく深く考えることができた。」
 東日本大震災の被災者が前向きに生きていこうとする、校長先生自作のスライドショーや、そこに書かれているメッセージを見て、感動して涙を流す生徒も多くいました。
 卒業生にとって、これからの人生で命の尊さを感じることができた貴重な1時間でした。

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