モラルBOX日記

【常滑市立鬼崎北小】地震・津波退避訓練で見られたやさしいお兄さん、お姉さん

公開日
2013/06/04
更新日
2013/06/04

ちょっといい話

 鬼崎北小学校は、海に隣接した学校の特色を生かし、「海と友だち」活動を実施するなど、海を身近に感じられる学校です。一方、大規模地震では津波の被害が心配される地域でもあり、対策の一環として定期的に避難訓練を行い、児童の意識を高めています。5月2日(木)に行った地震・津波退避訓練は、駆け足で高台まで避難するというものでした。その距離はおよそ1キロメートルもあり、運動の苦手な児童にとってはなかなか骨の折れる訓練です。そんな中、本校の児童が互いに声をかけ合い、気遣い合う様子が見られました。
 「その荷物貸して。ぼくらが持って行くよ。○○くんは、何も持たずに走ってね。」
 「うん。ありがとう。」(息を切らしながら……)
 本来は、身の安全を第一に考え、荷物は何も持たずに避難しますが、今回は訓練ということで、荷物を持って駆け足をしています。運動が苦手な児童が苦労しながら坂道を走っているところに、同じ学級の児童が助け船を出していました。優しく声をかけた児童は、その後、2人分の荷物を持って駆け足をしました。
 また、転んでしまった低学年の児童に「大丈夫?」と優しく声をかけたり、手を引いてあげたりする高学年の児童の姿も見られました。
 災害時には、もちろん自分の命を守ることが優先なのですが、児童の高学年としての自覚や優しさをかいま見ることができ、とてもうれしく思いました。
 暑い1日でしたが、気持ちよく訓練を終えることができました。