モラルBOX日記

【豊田市立青木小】相手を思いやる心をはぐくむ縦割り活動

公開日
2013/06/06
更新日
2013/06/06

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 青木小学校では、心の教育推進活動として、縦割り掃除をはじめ、ハピモク遊び〈ハッピー木曜日;掃除の時間を縦割り班毎に遊ぶ時間に充てる〉など、縦割り活動を充実させています。

<班編成>
 6年生がクラスごとに赤、黄、青組(3クラスの場合)に分かれます。小グループ五つで、一つの大グループを構成し、各色七つの大グループを編成します。各小グループは、各学年が1〜2名で構成され、6年生がリーダーとして、下学年を束ねて、さまざまな活動をしています。

<内容>
☆縦割り清掃
 各小グループで掃除をします。6年生がリーダーとして、仕事を分担したり、仕事の順序を指示したりします。上学年が下学年に掃除の仕方を教えたり、手伝ったりする姿も見られます。

☆ハピモクでの活動
 小グループや大グループなど、集団の人数も順番に変え、鬼ごっこや渦巻きじゃんけん、ドッジボールなどの遊びを行います。
 6年生が新しい遊びを発掘したり、昨年度からは室内遊びも取り入れたりして、遊びの幅も広がってきました。
 また、年2回ほど、6年生による読み聞かせも行っています。6年生は低学年に合う絵本を探したり、中学年が興味をもてそうなクイズをしたりと、相手が喜んでくれることは何かを考えながら本を選んでいます。

☆運動会の縦割り種目
 各学年で取り組む競遊も色別対抗戦に含まれるものがありますが、それ以外にも縦割り班対抗の大玉送りと綱引きがあります。子供たちはどちらかの種目に縦割り班の子と一緒に出場します。整列するときや入退場、競技中などに上学年が下学年の面倒を見ながら競技を楽しみます。

☆体育委員会による大なわ大会
 冬には、縦割り班対抗の大なわ大会を体育委員会で計画しています。低学年の部の「大波小波」や高学年の部の全員で何回跳べるかなど、いろいろな種目があります。また、大会に向けての練習期間もあります。

<成果>
 これらの活動を通して、上学年は下学年に対していたわったり、教えたりする態度を身につけ、下学年は上学年に優しくしてもらうことで、自分も大きくなったらこんなふうにしたいなという思いをもつようになります。
 特に6年生は、青木小の機関車として、リーダーとしての自覚をもって大きく成長する姿が見られます。
 はじめは、下学年にうまく言葉がけができなかったり、どう進めたらよいかわからなかったりする児童もいますが、次第に低学年へのことばのかけ方を工夫したり、高学年同士で協力し合ったりして、縦割り班で相手を大切にする心情をはぐくむ様子を見ることができます。
 縦割り活動は、青木小学校の教育の要ということができるでしょう。