【半田市立さくら小】「思いやりの気持ちが体現される時」
- 公開日
- 2013/06/28
- 更新日
- 2013/06/28
ちょっといい話
1年生にとっての6年生は、何でもできるスーパーマンです。1年生が二人がかりでやっと運べる机も、一人で軽々と持ち上げてしまいます。どうやって掃除をやっていいかわからないでいる1年生には優しく、根気よく教えてくれます。1年生の中にいる6年生は普段、6年生の教室にいる時より何倍も大人に見えます。
6年生のこの姿は、決してその場だけ良い格好をしているわけではありません。これが6年間かけて養われた彼らの本当の力なのです。それが、よく感じられた場面が掃除の後にありました。
本校では、6年生が4月から1年生に掃除のやり方を教えてくれます。そして、1年生は自分の掃除が終わると全員学習室に集まり、他の児童が終わるのを静かに待ちます。この時、掃除の手伝いをしてくれた6年生に読み聞かせをしてもらっています。 この日はそんな活動の初日でした。実は、掃除のやり方については、教師が6年生に指導をしましたが、読み聞かせのやり方については、まだ詳しく指導できていませんでした。それなのにも関わらず、6年生は自分たちで読み聞かせのやり方を考え、実行してくれていました。写真からもわかるように、その出で立ちは優しさにあふれ、真剣に読み聞かせの内容を聞こうとする1年生の気持ちに答えようとする誠意にあふれていました。
「相手を思いやる」と言うことは言葉では簡単ですが、実際にそれを行うということは実に大変なことです。それを見事に体現している6年生を見て、6年間の積み上げの大切さを感じ、彼らの成長をうれしく思いました。