モラルBOX日記

【豊田市立伊保小】 命の大切さを学ぶ

公開日
2013/10/02
更新日
2013/10/02

ちょっといい話

 本校では、モルモット1匹とウサギ1羽を4年生児童が中心となって、飼育しています。モルモットのババくんとウサギのミルクは全校児童にも大人気で、放課には飼育舎に立ち寄って動物たちをかわいがる姿がたくさん見られます。愛嬌たっぷりでみんなから愛されている動物たちですが、今年の猛暑は高齢のミルクには過酷過ぎました。夏季休業中に日直の先生が世話をしに行くと、飼育舎の中でぐったりとミルクが横たわっていました。動物にとって熱中症は命取りです。すぐに動物病院に運ばれ、注射や投薬、動けなかった1日ですっかり汚れてしまった体の清拭をしていただきました。
 学校に戻ってきたミルクは、職員室で先生方から交代でスポイトで水や薬を与えられ、みんなから見守られました。4年生の担任の先生は、夜に自宅に連れ帰って看病しました。なんとか、出校日まで頑張ってほしい、もう一度子どもたちに会わせたいという一心でした。斜頸と衰弱で体を起こすこともやっとだったミルクですが、職員の懸命な看病のかいがあって、数日後には自分で水や餌を摂れるようになりました。追加で薬を出していただくために再び診察を受けると、獣医さんも「あの状態から回復するとは。」と驚きながら共に喜んでくださったそうです。
 ミルクは9月に入ってからも2週間ほど、校舎内で飼育していましたが、気温も下がり、すっかり元気になったため、住み慣れた飼育舎に戻りました。放課ごとにゲージまで様子を見に行っていた4年生ですが、これで一安心です。
 9月13日の親子奉仕作業では、保護者の皆さんと、夏の間に伸びた小屋の回りの雑草を刈り取り、飼育舎もこざっぱりとしました。今日も4年生は「ミルク、元気?」と優しく声をかけながらお世話を頑張っています。命の大切さを学んだ機会となりました。