モラルBOX日記

【春日井市立中央台小】高齢者との交流から学ぶ

公開日
2013/10/15
更新日
2013/10/15

ちょっといい話

 本校では総合的な学習の時間で地域との交流に重点を置いた活動を行っています。中でも社会福祉を学ぶ6年生の子どもたちにとっては主体的に計画し活動できるとても楽しみな活動となっています。
 校区内に介護付老人ホームがあります。200人以上入居可能な大型の施設です。6年生はこの施設を訪問することで高齢者との交流を行っています。子どもたちは施設訪問をして披露する歌・楽器演奏やマジック・ゲームなどの準備や練習を1か月間行います。発表を見ている高齢者の顔を想像しながら充実した活動が続きます。
 訪問当日,緊張しながらも練習してきたことを元気よく発表します。ところが,折角何度も練習してきた演奏「ふるさと」の伴奏がうまくできませんでした。そのため,伴奏者は悔しさをこらえながら,班ごとに高齢者とゲームを始めました。失敗して力を落としていた伴奏者に高齢者が声をかけました。手を合わせながら「よかったよ,ありがとう。」と笑顔でほほえんでくださいました。それまで暗い気持ちでいた子がその言葉で目を潤ませました。そして,高齢者の自慢のお孫さんの話を聞きながら一緒にあやとりを楽しみました。
 帰るとき,「私が撮った写真を見ていって」と部屋に案内してくださった方もいて,この日,訪問をした子どもたちはとても心温まる時間を過ごすことが出来ました。子どもたちのお礼の手紙には高齢者の優しさにふれてうれしかった気持ちが綴られていました。