モラルBOX日記

【常滑市立西浦南小】思いやりの輪

公開日
2014/01/09
更新日
2014/01/09

ちょっといい話

 10月も終わる頃、学校に1通の封書が届きました。差出人は県内のある小学校の先生でした。そこには、「先日は、我が校の4年生のピンチを救っていただきありがとうございました。500円すべてを失うところでした。持ってきてくださった皆さんの明るく、さわやかな態度にいい学校生活を送っていらっしゃるなという印象です。では、6年生としての残りの日々を大切にお過ごしください。」と書かれていました。
 その1週間ほど前に、6年生は総合学習でリトルワールドへ校外学習に出かけました。どうやら、その時、落ちていた財布を拾って、その落とし主の学校の先生へ届けたようです。本人たちは、財布を見つけたとき、落とした子が何も買えなくて困っているだろうなあ、とまず心配になったそうです。そして、自分たちの前にスタンプ台の近くにいた小学生の顔を思い出しながら、落とし主を探し、無事財布が戻ってよかった、と思いながら帰途についたようです。ですから、思いがけないお礼の手紙、そして「明るくさわやかな態度」と褒めていただいたことに今度は子どもたちの方が感謝感激です。
 人の心を思いやった行動が感謝を生み、また次の思いやりが生まれます。そしてそれは次々に思いやりの輪を広げ社会全体に広がっていくのでしょう。そんな輪の仲間入りをした子どもたちの顔は、うれしさと誇らしさで輝いていました。