【岡崎市立豊富小】「とよとみしぐさ」につなげる道徳の時間
- 公開日
- 2014/06/03
- 更新日
- 2014/06/03
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、心を耕すための手立ての一つとして、生活習慣や学習規律にかかわるルールやマナーを「とよとみしぐさ」と称し、当たり前のことが当たり前にできる子どもの育成に努めている。これらは、どの学校にも共通することであるが、「しぐさ=思草」と書き、根本には「他者の思いを受け止めること、他者への思いやり」の考えがある。単なる生活指導ではなく、道徳の時間においても「とよとみしぐさ」に関連する資料を活用し、「2−(1)礼儀」や「4−(1)公徳心」、「4−(4)勤労奉仕」などの道徳的価値を育てるための実践に取り組んでいる。
5月14日、5年生の道徳の時間では、読み物資料「青い空」(三河教育振興会・『明るい心』)を通して、「公徳心」の価値に迫る授業が行われた。
テーマ発問「なぜ、主人公のぼくは、到着駅に着いたとき、お父さんと一緒に辺りのごみを拾ってごみ箱に捨てたのだろう」に対して、子どもたちは、多様な感じ方や思い方を活発に発言した。自分自身のごみに気付かない行為を反省する思い、目の不自由なおばさんの言葉から‘みんなの場所’の大切さへの気付きなど、友達の意見に関連付けながら、自分の言葉で主人公の心の変容の理由を述べていた。それらは、他者を気遣うために自分自身の行為を見つめ直すという「とよとみしぐさ」につながる心であるように思われた。
終末段階では、板書をふり返り「今日のはあとワード(心にストンと落ちた言葉)」について話し合ううちに「あっ、これは『おそうじしぐさ』に似ているね!」というつぶやきも聞かれ、子どもたちが自分の生活に返って、きまりやマナーを守ることの大切さを実感しているようであった。
今後、子どもたちが「とよとみしぐさ」を実践していくとき、「ルールだから守る」のではなく「自分自身のためにも、みんなのためにも気持ちよく生活できるために」という他者への思いを受け止める姿が見られることを願っている。