【稲沢市立三宅小】地域の人々の願いを受け継ぐ児童
- 公開日
- 2014/08/22
- 更新日
- 2014/08/22
ちょっといい話
本校の学区では,400年以上前から,「屯倉天王夏祭」という祭りが毎年7月に行われています。この祭りは,伊久波神社から屯倉社までを,篠笛や太鼓の演奏に合わせて,綾棒や扇子を持って踊りながら練り歩くものです。毎週木曜日には,本校の3年生から6年生までの参加希望者が,「屯倉村祭囃子保存会」の方にご指導いただいています。練習では,保存会の方の周りに集まり,「こんなふうにやるといいのですね」「保存会の方は,やっぱり上手だなあ」というように,教えていただくことを通して,保存会の方と自然に交流している児童の姿が見られました。また,経験者の上級生が,初めて参加する下級生に対して,自分がお手本を見せながら教えている姿も印象的でした。
保存会の方は,「指導する自分たちが高齢になってきて,次の世代の後継者がいない」ということを大変心配していらっしゃいます。現在お世話になっている児童たちが,大人になった時にどのくらい地域に残っているかは分かりません。しかし,自分たちの住んでいる地域の祭りや,地域の人とのつながりの大切さはそれぞれ感じ取っています。この児童たちの中から,保存会の方々の願いや伝統を譲り受け,次の世代に受け継いでくれる人がきっと現れると信じ,これからも,児童の活動を支えていきたいと思います。