モラルBOX日記

【愛西市立立田北部小】異学年交流で育てた絆

公開日
2014/12/05
更新日
2014/12/05

ちょっといい話

 本校では、なかよし班による様々な活動を行っています。なかよし班の活動では、1年生から6年生までが縦割りのグループになり、集会で一緒に遊んだり、給食を一緒に食べたりしています。
 4月に、なかよし班として初めての集まりがあったときは、みんな緊張した様子で、6年生の班長の司会もぎこちなく、低学年の児童の自己紹介はボソボソとした声でした。1学期は、普段のなかよし班活動に加え、体育集会や環境美化集会などを行いました。回が増すごとに班長は自信をもち、リーダーとして班の子たちを楽しませようとする姿が見られるようになりました。班長が笑顔で楽しく活動していると、班の子も自然と笑顔になってきます。4月のあの緊張した様子が嘘のように、今では学年の壁を越えて、とても仲良く活動しています。
 つい先日、こんなことがありました。12月の長縄跳び大会に向けて、初めて長縄の練習をなかよし班で行ったときのことです。班の子が次々と間を空けずにリズムよくと跳んでいく中、1年生の女の子のところでそのリズムが止まりました。足がすくみ、なかなか縄の中へ飛び込めない様子でした。みんなに「がんばって」と声をかけられ、勇気をふりしぼって飛びこみましたが、縄が頭に当たり、泣き出してしまいました。高学年の子たちがすぐに「だいじょうぶ?」と駆け寄って慰めてくれましたが、1年生の子は、その日の練習では跳ぶことはできませんでした。練習が終わった後まで、その子を慰める高学年の様子が微笑ましく思えました。
 次の日の練習を見て驚きました。昨日の練習では跳べずに泣いていた1年生の子が、今日は跳べるようになっていたのです。縄を回す子たちも、その子の番になったら回すスピードを緩め、みんなで「せーの」と声をそろえて見つめる中、1年生の子は勢いよく縄へ飛びこんでジャンプしました。成功したとき、班の子たちの「やったー!」という声とともに自然と拍手が起こりました。これまでの集会での積み重ねが表れた瞬間でした。
長縄跳び大会当日、自信をもって縄を跳ぶ姿が見られました。結果は、16チーム中の第2位でした。一人の子をみんなで支え、勝ち取った結果でした。

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