【岡崎市立竜海中】 情報モラル・言の葉日記
- 公開日
- 2014/12/26
- 更新日
- 2014/12/26
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
(情報モラル)
岡崎市では、道徳部と学習情報部で連携をとり、毎年学期末に情報モラルの授業が提案され、市内の全学校、全学級で授業が行われている。本校でも、全学級で情報モラルの授業を実施した。今回の学習については、次のような内容であった。題材「親しき仲にも」…普段の話し言葉の中で、汚い言葉を使うことが習慣となっている主人公が、いつもの悪ノリのつもりで携帯の画面いっぱいに「死ね」という文字を送ってしまった。それから、その友達からの返信がなくなってしまったというものである。
そういった状況に陥ったことのない生徒が多いと思われるが、実際に起こりうる内容だったので、生徒にとって身近な題材であり真剣に状況を考えながら意見を交し合うことができた。以下は、授業の感想である。
●インターネットやメールでのやり取りでは感情が分からないので、親しい友だちでも一度考えてから送るようにするなど、言葉づかいに気をつけて生活したい。
●どんなに親しい人や親でも、超えてはいけないボーダーラインがあって、言葉や行動がその線を超えてはいけない。そして、「超えた、超えていない」というのは自分が決めることではないということが分かった。
●普段汚い言葉を無意識に使っているから、メールでも人を平気で傷つけてしまう文章になってしまうのだと思う。普段から、相手を思いやる言葉を選んでいきたいと感じた。
(言の葉日記)
竜海中学校では、10月の学校保健委員会で「言の葉墨彩画家 ひろはまかずとしさん」を講師にお招きした。そして、その会に向けて、普段友だちが何気なくかけてくれた言葉をつづる「言の葉日記」を書いた。以下は、その「言の葉日記」に書かれた仲間への気づきである。
●「大丈夫?」体調が悪そうな子に気付いて、大丈夫と声をかけてあげていていいなと思ったし、気づいてあげられることがすごいと思った。
●「一緒に走ってきます!」体育の授業で一人遅くなってしまったMに、みんなで声をかけていた。WとAは、この言葉を先生に伝え、声をかけ続けながら一緒に走っていた。すごくいいなと思った。Mにとっての大きな力になったと思う。
クラスの中で一人ひとりを大切に見守ることができる有意義な活動であるので、人権週間にも「言の葉日記」に取り組んだ。何気ない日常の中に、実はこんなにも温かい言葉があふれていると感じる生徒の姿が見られた。日常生活において、言葉を大切に使うことや、相手を思いやる気持ちを養うことが、そのまま情報モラルにもつながっていくと信じ、今後もこの取組を大切にしていきたい。