モラルBOX日記

【豊田市立足助中】「メタ認知って知ってますか?」

公開日
2015/02/20
更新日
2015/02/20

ちょっといい話

[全校朝礼の校長先生による人権講話から]
 教師でもまだあまり意識していない「メタ認知」の力について話します。言葉だけで説明するには、分かりにくい概念です。
 「メタ認知」とは、「認知している自分を認知する」ということです。なんだか分かりませんよね。今、自分は分かりにくい説明をしているなと、もう一人の自分が感じているのは、メタ認知です。自分自身を、より高次の視点から振り返ることと言ってもいいかもしれません。
 この能力を鍛えるのに有効なのは、「書くこと」です。おそらく、日記を書いているような生徒は、この能力が高いと思われます。この能力は、自分をモニターできる力ですから、自分を制御できるようになるのです。「人権」→「思いやりの発揮」→「メタ認知能力」というつながりがあります。思いやりを発揮するには、自分をコントロールすることが必要です。「言い過ぎたかな、分かってくれたかな、傷つけてしまったかな」などの判断ができるようになると、それを手当てするため、修正するための次の行動を起こすことができます。これが人間関係を正常にし、前よりも自分を成長させる力になるのです。
 学級通信に掲載される3年生の生活記録の内容を見ていると、メタ認知が発揮されている文章に多く出会います。読んでいて面白いのは、その子の内面の動きが読み手に見えるように記述される文章です。こういう生活記録の文章を見ると担任の先生の疲れは一気にとれることでしょう。だから、もっと「メタ認知」を意識することで、こういう文章が書けるようになると思います。そうなれば、メタ認知力と文章は相乗効果で鍛えられます。
<豊田市立足助中学校HP「校長室から」:「『メタ認知』って何?」より>