モラルBOX日記

【岡崎市立北中】 教師全員、全教科で道徳教育

公開日
2015/03/06
更新日
2015/03/06

ちょっといい話

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 岡崎市では「岡崎の心の醸成」として「夢をつむいだ人々」という指導案集を配付し、郷土の偉人について毎年1回取り上げて、教師も子供も一緒に学んでいくということにしています。中学1年生は岡崎出身の歴史学者で、奈良国立博物館館長を務めた「石田茂作」の資料を用いて授業をします。内容項目は1−(4)「真理愛」となっています。
 授業者は恥ずかしながら、石田茂作という名前を初めて知りました。そのこともあって授業前に生徒の知識や理解度を把握するためのアンケートを行いました。すると驚くことに多くの生徒がすでに石田茂作の名前を漢字で書き、業績の一端について書いているではありませんか。びっくりして数名の生徒にインタビューしたところ、社会科の先生が歴史の奈良時代の学習の際に、石田茂作の生涯の仕事について語ったとのことでした。
 全教科を通じて道徳性の育成をすることとなっていますが、ついつい道徳の授業を行う学級担任は孤独を感じがちではないでしょうか。そんな中、社会科の先生からも応援を受けているような気持ちになりました。授業の実際では、社会科での事前の耕しがあったことで深まったことは言うまでもありません。しかも授業前後のワークシートの比較から、内容項目に関わる価値(観)はもちろん、「郷土愛」の精神も涵養されたことが見取れました。
 一朝一夕に生徒の価値観を高めることはできません。教師間の協働とでも述べるべき、重厚な授業ができました。