【新城市立鳳来中部小】スマホの使い方を学ぼう
- 公開日
- 2015/07/24
- 更新日
- 2015/07/24
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本校は新城市の中でも山間部に位置し、豊かな自然と歴史遺産に恵まれた環境にあります。一見都市部での問題とは無縁の子どもたちですが、現実には、大人が考える以上に子どもたちの周りには情報化の波が押し寄せてきており、その生活に影響を及ぼすようになってきています。例えば、中学生にもなるとスマホをはじめとする情報端末機器を利用する子どもたちの割合は急激に増え、それに伴ってさまざまな問題も見られるようになりました。田舎の子どもだからといって、情報モラルに関する知識は不可欠となっています。そこで、今回は、本校5・6年生を対象に、「スマホ」に焦点をあて、便利さの裏にある危険性について理解させ、その使い方について自分なりの判断基準がもてることをねらって授業を行いました。
資料は、NHK学校放送のサイト内の「スマホ・リアル・ストーリー」という映像資料を使いました。これは、実話をもとに再構成された教材で、全部で5つの話が用意されています。今回は「無料ゲームのはずが…」と「たった一言のちがいが…」という2つの映像資料を利用しました。それぞれ、「課金のトラブル」と「SNSのコミュニケーションの危険性」をテーマにした話です。5・6年生をパソコン室に集めて映像資料を見せた後、ワークシートに記入させ、話し合いの時間をもちました。映像資料が子どもたちの興味を引く内容だったためか、子どもたちは進んで自分の考えを発表することができました。最後に今日の授業の感想を記入してもらいました。
「スマホは、いじめやけんかの原因になるんだなあと思いました。私は、スマホにあこがれていたけど、スマホはこわいなあと思いました。」
「たった少しのまちがいで、家族を大変な目に合わせたり、友情関係にひびを入れてしまう。だから、ちゃんとスマホの危険も理解できるようになるまで、スマホは持たないほうがいいなと思いました。」
「やっぱりスマホはこわい!LINEはとても便利だけど、それが元でイジメや仲間外れが起こるんだなと改めて思います。私はまだスマホを持っていないけど、母のを借りたりしてアプリをやっています。お金は使えないようにロックしてあるので、課金はできません。だから、翔くん(映像内の主人公)のようになったのは、家族のせいでもあるかなと思いました。」
便利なスマホの陰に、さまざまな危険性が潜んでいることに気づいた子どもたち。賢く情報を利用できる人になってほしいと思います。