弥富市では心の教育推進に向けて、継続的に進めている事業があります。弥富市教育委員会主催事業の「広島研修」です。本事業は、「弥富市立中学校の平和教育の推進について」の目的及び方針を踏まえ、平成25年度より継続的に実施されています。被爆地である広島へ市内の中学校に通う中学２年生の全生徒を派遣して、広島で実際に見たり聞いたりする体験を通して、戦争の悲惨さや怖さ、命の尊さを理解すると同時に、人権尊重の精神を日常生活に生かし、自他を大切にしていこうとする態度を育てていくことをねらいにしています。

　本年度も、11月６・７日に弥富中・十四山中、11月７・８日に弥富北中の日程で実施しました。事後の感想では、「実際に遺品や被爆した建物を見て衝撃を受けた。とても勉強になり考え方も変わった」「戦争は二度と起こってほしくない。そのために何ができるか考えたい」などねらいに迫る感想が多くみられ、子供たちにとって、貴重な学びの場となっています。

　これらの学びの成果については、市の広報紙に研修で学んだことをつづった記事を掲載したり、市本庁舎に学習のまとめを展示するブースを設けたりして、市民にも広く発信しています。