【豊田市教育委員会】道徳科の授業改善の推進
- 公開日
- 2024/10/23
- 更新日
- 2024/10/23
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
豊田市では、令和3年度から豊田市教育研究会道徳部会と連携し、「命を大切にする教育活動」を柱としながら、人権尊重の意識を高める道徳教育の在り方について研究を進めてきた。しかし、異なる文化背景や母語をもつ子供への言語支援、発達障がいなどの子供への適切な対応等、授業内容だけではなく授業そのものにおいて子供たち一人一人の学ぶ権利を尊重しながら学習を進める必要性が増している。
外国人児童等が多く在籍しているA小学校では、ユニバーサルデザインを意識した道徳科授業に取り組んでいる。教師はICT機器を使って場面絵や動画等の視覚支援を提示しながら分かりやすい日本語で授業を進めることを心掛けている(写真左)。これによって外国人児童等だけでなく子どもたち全員の教材理解が促され、道徳的価値に迫る意見が多く出された。また学校日本語指導員が授業で日本語の発話に自信がない外国人児童等の母語支援を行っている(写真右)。「これから家族の命を大切にしていきたい。」と高まった道徳的心情を日本語で発言することができ、満足そうな表情を見せていた。
今後、子どもたち一人一人のもつ背景はより一層複雑化していくと言われている。教師が適切な支援を講じることで子どもたちの多様な考えを引き出し、他者の意見や価値観を理解・尊重しようとしながら話し合うことができる道徳科授業を推進していきたい。