モラルBOX日記

【あま市教育委員会】美和小学校における道徳実践

公開日
2025/01/09
更新日
2025/01/09

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 あま市立美和小学校では、4年生において「本当の友達とは」をテーマに道徳の授業を行いました。教材『絵はがきと切手』では、料金不足の絵はがきを引っ越した親友から主人公が受け取ったエピソードをもとに、「料金不足のことを伝えた方がよい」という兄の意見と、「お礼のみ伝えた方がよい」という母の意見について、それぞれにどんな思いが込められているのかをグループや学級全体で考えました。その後、「自分なら料金不足を相手に伝えるか、伝えないか」について、自分の考えをタブレット端末の「心情メーター」を使って葛藤を表現しました。学級全体で話し合った後、再度自分の考えを「心情メーター」で表現することで、気持ちの変化を学級全体で共有することができました。

 また、教材の前半部分のみを児童用タブレット端末に送り、結末を知らせないことで、児童は様々な視点から意見を交わすことができました。学級全体で話合いを十分深めた後に後半部分を送り、主人公の選択に触れさせました。「料金不足のことを伝える」という児童からは「教えてあげないと、相手がまた料金不足の絵はがきを送ってしまうかもしれない」「言いづらいことでも、正直に相手に伝えることが大切だと思う」などの意見が出ました。また、「料金不足のことを伝えない」という児童からは「せっかく絵はがきを送ってくれたのに、相手が傷つく」「今すぐではなく、別の機会に伝えた方がよい」などの意見があり、本授業を通して「相手のことを深く思いやることができる関係こそ、本当の友達である」という価値観を共有することができました。