【春日井市教育委員会】道徳教育の推進と教師の力量向上を目指して
- 公開日
- 2025/12/15
- 更新日
- 2025/12/15
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
春日井市教育委員会では、「道徳教育特別部会」が中心となり、毎年夏季研修において、教師の力量向上と道徳教育の充実を図る2つの研修を企画・運営しています。
まず、初任者対象の研修「道徳科の授業づくり」では、目標設定や評価の基礎講義に加え、教材研究と発問づくりの演習を重視しています。模擬授業では、初任者が児童生徒役を務め、現場で直面する「問い返し」や「ゆさぶり」といった技法を直接体験します。授業の流れを肌で感じることで、実践的な指導力の育成を図っています。
一方、道徳教育推進教師向けの研修では、名古屋学芸大学特任教授・石川雅春氏を講師に迎え、演題「魅力あふれる道徳科の授業の創造」のもと、より高度な授業改善を追求しています。ワークシートに過度に頼る授業を避け、登場人物の行動背景に焦点を当てた発問により、児童生徒に多面的な思考を促します。板書による思考の整理や教師の傾聴姿勢が生む安心感など、対話を深める環境づくりを徹底し、「教える」のではなく「考えさせる」授業を確立し、学級経営と連動した道徳教育を推進しています。
これらの研修を通じ、理論と実践を両輪とした教員の力量向上を図ることで、市全体における道徳教育の一層の充実を目指します。