【安城市教育委員会】情報モラル教育の実践~批判と非難はどう違う?~
- 公開日
- 2024/11/14
- 更新日
- 2024/11/14
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
児童の約8割がスマートフォンを持ち、SNSを利用するという現状から、情報モラル教育が必要であると考えた。そこで、「誹謗(ひぼう)中傷」を取り上げ、授業参観で本実践を行った。 本実践では、まず、批判と非難の違いを調べ、友達や保護者とともに考えた。「批判は相手のよいことや悪いことを判定してアドバイスや改善が含まれているもの」「非難は相手の欠点や誤りを責めるだけのこと」など児童なりの定義を考えた。 つぎに、教師が実際に誹謗(ひぼう)中傷を受けたスポーツ選手のSNS上に投稿・開示された内容を紹介した。児童は、悪ふざけやいらいらしたときに使う言葉が誹謗(ひぼう)中傷になることを知り、自分事として捉えることができた。 さらに、どのような状況だと誹謗(ひぼう)中傷してしまうのかを友達や保護者と話し合った。「みんなが言っているから」「悪ふざけで」「むかついていらいらしているとき」などたくさんの考えが出された。 振り返りには、「SNSは簡単に軽い気持ちで送れるけれど、相手の気持ちを考えて送信したい」「状況によっては誰でも誹謗(ひぼう)中傷してしまう危険性があることが分かった」など、リスクマネジメントを意識した記述が見られた。 SNSは便利な反面、人を傷つける道具にもなる。児童がリスクマネジメントをしながら活用できるように、今後も事例を用いて情報モラル教育をしていきたい。