【刈谷市立双葉小】 メダカ博士の授業から命の神秘を学ぶ
- 公開日
- 2015/08/17
- 更新日
- 2015/08/17
ちょっといい話
本校では、毎年5年生の理科の授業に、「メダカ博士」の愛知教育大学名誉教授岩松鷹司先生をお招きし、メダカの授業をしていただいています。
岩松先生が、産まれたばかりの卵を取り出し、その卵の成長の記録を10日間追い続けた映像を見せてくれました。子どもたちは、一日ごとに、細胞が分裂し、心臓、肺、目、といったいろいろな器官に変化していく様子をつぶさに見て、一つの細胞から始まり、いろいろな器官や骨に変化していく細胞の不思議さに感嘆の声をもらしていました。また、1分間の心拍数をカウントしたところ、8日目くらいの卵の心拍数は4日目くらいの倍になり、すでに大人のメダカと同じでした。この観察を通して、小さな卵のメダカにも命があり、生きていることを実感していました。また、その後、顕微鏡で卵を実際に観察し、卵の中でメダカがくるくると動く様子に驚き、興味深く学ぶことができました。
子どもたちの感想には、「人間もメダカも一人一人、一匹一匹みんな命があり、生きていることをあらためて感じた。生き物はみんな細胞が変化して一つ一つ体ができていくんだな。それは、人間もメダカも同じなんだ。かけがえのない命を大切にしていきたいと思った」といった言葉が多く見られました。
この授業を機に、子どもたちは教室のメダカに一層興味をもちました。卵や赤ちゃんメダカを発見すると、親メダカに食べられないようにすぐに子メダカ水槽に移していました。そして、その後の成長を細かく観察し、それまで以上に小さな変化にも気付けるようになりました。岩松先生の授業を通して小さな命への優しい心が育ちました。