モラルBOX日記

【岡崎市立男川小】子供たちがつくる学習課題

公開日
2015/10/30
更新日
2015/10/30

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 4年生の授業では、社会科・総合的な学習の時間と道徳の時間を関連させて、大単元「わたしたちの命を守れ」を構成し、消防署や警察署の学習をきっかけに、総合の防災学習につなげていきたいと考えました。また、道徳の時間に、資料「神戸のふっこうは、ぼくらの手で」を使って、人のために働くことの大切さを学びました。阪神大震災にあった子供たちが、避難所で暮らす様子がえがかれたこのお話は、子供たちを引きこんでいきました。
 授業では、資料を読んだ後、子供たちが気になったところや話し合いたいところを問いかけます。「なぜ、『ぼく』は、クマの絵本を必死に探したのかな」「初めは、大人や小さな女の子が働いているのを見ているだけだったのに、なぜ、『ぼく』は、みんなのために動き出したんだろう」という発言の中から、本時の学習課題をみんなで決めました。いわゆるテーマ発問の形をとりました。
 子供たちは、物語全体を捉え、「小さな女の子が働いているのに、何もしていない自分が恥ずかしいと思ったから、自分のやれることを探した」「ぼくもみんなの役に立ちたいと思って、動き出した」「苦しくてもみんなで協力して生活していかなきゃいけない」など、様々な意見を発言しました。そして、「ぼくにもやれることがある。みんなの役に立つことを進んでしたい」という考えをもつことができました。
 テーマ発問は、場面発問と違って、ジェットコースターに乗っているようなドキドキハラハラ感があります。教師が舵取りを間違えるとどこへいってしまうか分からない怖さがあるのですが、子供たち全員で答えを出したときの充実感は何ともいえません。ぜひ、チャレンジしてみてください。

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