モラルBOX日記

【あま市立伊福小】縦割りブロックで運動会を!

公開日
2015/12/03
更新日
2015/12/03

ちょっといい話

 伊福小学校の運動会は、毎年、赤・青・黄・白の4つの縦割りブロックの対抗で行われるのが伝統となっています。
 7月。ブロックの団結式。全校児童が体育館に集まり、初顔合わせです。ブロック長・応援リーダー・そして5・6年生のサブリーダー6名が、ブロックの前に立って自分たちで指示を出しています。各ブロックともやる気一杯の約100名の1〜6年生のメンバーがリーダーの指示に耳を傾けます。初顔合わせでは、リーダーと担当の先生方の簡単な自己紹介の後、2分間の簡単な応援をブロックのメンバーで練習し、全体の場で発表します。ブロック長・応援リーダーの気合いの入った声が体育館に響き渡ります。サブリーダーは、6年生のメンバーに手伝ってもらって、1〜5年生の男女別グループを個別指導します。ブロック担当の先生にもアドバイスをもらいながら、20分間の練習時間をフルに活用して、ブロックの応援を仕上げていきます。リーダーたちは、一つ一つ応援の技の手本を示しながら、丁寧に教えていきます。教えられる子どもたちも応援を覚えようと必死です。ブロック長のかけ声で、最後の全体練習です。
 いよいよ各ブロックの応援の発表です。体育館に子どもたちの気合いの入った声が響き渡ります。初顔合わせなのに、もうすっかりブロックのまとまりが感じられます。気合いの入った応援ができあがりました。
 9月。4時間のブロック練習で3分間の応援を完成させます。暑い夏休み中にブロックリーダーたちが考えた応援を、一生懸命ブロックのメンバーに伝えます。時には、リーダーの言うことを聞かないメンバーもいて、練習が進まないこともありました。声がなかなか出なくて、リーダーたちが「声を出せ!」と叫んでいるブロックもありました。今年は、雨の日が続き、運動場で練習できず、狭い教室での練習も余儀なくされました。総練習では、入退場を含めて3分30秒以内という条件をクリアできないブロックもあって苦戦しました。でも、「玉入れ」「障害物競走」「綱引き」の競争遊技もブロック対抗で行われるということで、練習が進むにつれてブロックの意識も高まっていきました。
 運動会当日。刻々と変わっていく得点板の数字に一喜一憂しながら、ブロック席での応援にも力が入ります。ブロック対抗の競争遊技の得点が入ると、大きな歓声と落胆の声が上がります。徒競走も得点競技なので、走っている子一人一人に声援がかけられます。午前の部の最後、「応援合戦」では、今までの練習の成果を出し切った迫力ある応援に、どのブロックにも惜しみない拍手が観客席から湧き上がりました。子どもたちの顔は、やり切ったという満足感で輝いていました。