モラルBOX日記

【弥富市立栄南小】 地域に学び、語り継ぐキャリア教育 〜トマト作りを通して〜

公開日
2015/12/03
更新日
2015/12/03

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本年度、本校は、「地域に学び、語り継ぐキャリア教育」推進事業の委託を受けました。そこで、「人や地域とふれあい、自分で未来を切り拓き、たくましく生きる児童の育成」という事業主題を設定しました。5・6年生を対象に、地域の方々を招いて体験活動や講話等を実施する中で、子どもたちが働くことや自分の生き方について考えを深め、さらに、その深めた考えを下級生に語り継ぐことで、子どもの発達段階に応じたキャリア教育を推進していきたいと考えました。
 【トマト作り〜トマトを使ったケーキ作り〜下級生に語る会】
 栄南小学区には、鍋田干拓があり、田畑が広がっています。5・6年生は、地域の特産物であるトマトを育てる農家の方を講師としてお迎えし、トマト作りを通して農業について考えました。4月下旬の苗植えから脇芽取り、受粉作業、そして収穫まで、講師の方には、何度も学校に来てもらい、ていねいに世話の仕方を教えていただきました。また、講話では、農業の楽しさや大変さを語っていただき、働くことの意義を知ることができました。
 7月下旬には、自分たちで栽培したトマトを使ってチーズケーキ作りに挑戦しました。講師は、弥富市にあるケーキ屋さんにお願いしました。児童は、実際にお店で販売している「みょうなとまと」というケーキを作りました。味、色合い、形など、手ほどきを受けながら上手に作ることができ、大変満足した様子でした。
 10月中旬には、3・4年生の前で「トマトの栽培からケーキ作り」までの様子を自分たちで発表の仕方を工夫して報告しました。
 児童からは、「トマトの世話は大変だったけど、農家の方がやさしく教えてくださった」「弥富市にこんな有名なお店があるとは知らなかった」「下級生には地元の素晴らしさをいつまでも忘れないでほしい」などの感想が出され、「働くことの意義」を考えるよい機会になりました。そして、同時に児童は、郷土の人々の温かさを肌で感じ、自然の豊かさを再認識し、郷土を誇りに思う心も芽生えました。下級生にもこの郷土をいつまでも愛し守ってほしいという願いを伝えることができました。

 






 【5月中旬 トマトの世話】 【7月下旬 ケーキ作り】