モラルBOX日記

【豊田市立矢並小】1枚の表紙から,平和を願う子どもたち

公開日
2015/12/25
更新日
2015/12/25

ちょっといい話

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 12月の人権週間に合わせ,本校の1・3・5年生は,豊田市が作成している「子どものけんり学習ノート“ひまわり”」を使って,人権についての学習を行っています。各学年の発達段階に応じて,いろいろな視点から人権についてわかりやすく理解できる内容になっており,子どもたちも楽しく学習に取り組むことができました。
 3年生のクラスでは,学習の導入で“ひまわり”の表紙から気づいたことを話し合いました。「顔の色の違う子が仲良く手をのばしている」「目の色の違う子もみんな笑顔で楽しそう」「世界中の子が一つひまわりの花を作っている」。子どもたちの発言が途切れることはありません。そのとき,ある子が言いました。「でも,戦争している国もあるって,昨日ニュースで言ってた」「うん,知ってる」。あんなに次々に発言していた子どもたちが口をつぐみ,教室中が一気に静まり返りました。最近の世界情勢に,子どもたちは子どもたちなりに胸を痛めていたのです。
 「こんなふうに仲良くできればいいのにね。だってみんな笑ってるよ」。“ひまわり”の表紙を指差して発言した子に対して,「あ,本当だ。笑ってる」「いろいろな国の子が力を合わせれば,戦争はなくなるんじゃないかな」と発言した子もいました。1枚の表紙から,子どもたちがこんなにもいろいろなことに気づき,世界の子どもたちに思いを馳せ,世界の平和を願うことができたことに感激しました。「みんなが気づいた平和への願いも人間としての素晴らしい権利だね」と,子どもたちの言葉を借りて,人権についての授業を終えることができ,とても印象深い1時間となりました。