【豊明市立豊明小】福祉実践教室を通して
- 公開日
- 2016/02/26
- 更新日
- 2016/02/26
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、毎年6月、障がいのある人たちへの接し方や共に生きることについて学ぶことを目的として、4年生以上の児童を対象に「福祉実践教室」を実施しています。障がいのある方たちから話を聞いたり、車いす体験、高齢者擬似体験、視覚障がい者ガイド、点字、知的障がい・発達障がい理解、手話の体験をしたりします。今年度は6月11日(木)の授業参観の日に併せて、実施し、保護者の方にも多数参加していただきました。最初に、参加者全員を対象にして、肢体不自由の方に講話をしていただきました。「障がいとは何か」「福祉とは何か」と深く考えさせられるお話でした。
< 児童の作文より(一部抜粋)>
3時間目の講義は、心に残る話がたくさんありました。その中でも「初めて外に一歩出られたときはうれしかった」という話をよく覚えています。もしぼくが同じ立場なら、こわくて外に出られないと思います。○○さん(講師の方)のすごい勇気が伝わってきました。ぼくが考える福祉とは、身体が自由とか不自由とか関係なく「困っている人を助ける」ことだと思いました。これから困っている人がいたら声を掛けたり、ぼくができるサポートをしたりしたいと思いました。
講義の後、学年を2グループずつに分けて、全部で6種類の体験学習を行いました。 障がいのある方がどのような状況や気持ちであるか、体験することができました。
<児童の作文より(一部抜粋)>
私は「視覚障がい者ガイド」の体験に参加しました。アイマスクを着けてみると、真っ暗で何も見えない世界でした。何も見えない世界は、心配な気持ちと不安な気持ちでいっぱいになりました。次にガイドをしてみて、相手の安全に気を配って案内することは、難しいということが分かりました。私が考える福祉とは、それぞれの人が、幸せを感じることのできる社会を実現することだと思いました。そのために、私たち一人一人が、自分のできることを考えることが大切だと思いました。
福祉実践教室は、障がいや福祉に対する関心を一段と高め、「相手を思いやる心」を育てる貴重な時間となっています。今後も、ボランティアの方々の協力の下、継続して実施をしていく予定です。