モラルBOX日記

【豊橋市立豊小学校】自主性と思いやりの心を育むやまもも班活動

公開日
2016/07/07
更新日
2016/07/07

ちょっといい話

 本校では、異学年と交流し、協力して活動することの大切さや楽しさを味わわせるため、20年以上前から「やまもも班」縦割り班活動を行っています。「やまもも」は開校当時より本校の中庭に生育する本校のシンボルの木です。今年も4月の「1年生を迎える会」を封切りに、6月の「やまももハイキング」、9月の「やまももオリンピック」、3月の「6年生を送る会」といった大きな行事のほか、毎月2回の班遊びが予定され、6年生を中心に計画運営されています。

今年も、6月7日にのんほいパーク(豊橋総合動植物公園)で「やまももハイキング」が行われました。班ごとに大型バスに乗り、三つのチェックポイントを回り、決められた時間にゴールします。園内の地図をもとに、歩くコースは6年生が決めました。学年ごとに役割が決められており、みんなで協力して楽しくハイキングを行いました。そのときの、ちょっといい話を紹介します。

<やまもも班のAさんの振り返りから>
 とっても手のかかる1年生に、6年生は「もうやだ・・・」「もう無理だよ」と何度も愚痴をこぼしていました。1年生も、疲れてきたのか必死に手をつなぐ6年生に向かって「もうひっぱらんでよ」と怒り出し、「お願いだから歩いて」とため息をつく6年生。どうなるかと心配して見ていましたが、何だかんだでお姉ちゃんの手をぎゅっとにぎっている1年生。絶対手を離さない6年生。ちょっと、きゅんとしました。

<やまもも班のBさんの振り返りから>
 一週間前の「ハイキング準備」の話合いで、美化係になった3年生のC君。やまもも班の教室から自分の教室に戻ってきたC君は「ゴミゼロをがんばるんだって。自分のゴミ袋の他にもゴミゼロ用の袋を持ってこなきゃ」と言っていました。ハイキング当日の昼食のとき、自分のお弁当を急いで食べ終えたC君は、ゴミゼロ用に持ってきたゴミ袋を取り出し、ゴミ拾いを始めました。自分の班の所だけでなく、近くの班や幼稚園の子たちがお弁当を食べていた所まで・・・。
 C君が、みんなのために一生懸命ゴミを拾う姿に胸が熱くなりました。