モラルBOX日記

【豊橋市立中野小】高学年として

公開日
2016/08/03
更新日
2016/08/03

ちょっといい話

 初夏を感じさせられる5月21日、本校では運動会が行われました。当日は、会場係や器具係など、各委員会の子どもが仕事を分担して運営します。それぞれの担当教諭は、5・6年生が本当にその責任を果たすことができるのか、不安を感じながら、その日を迎えます。

 本年度は、保健委員会の救護係と、図書委員会の得点係が、隣り合った場所で、それぞれ仕事をしていました。そのような中で、「素敵だな」と思う場面に出会いました。
 救護係には、転んで擦りむいてしまった低学年の子から、熱中症が疑われるような症状の子までが来て、混雑している一時がありました。そのようなとき、得点係の子どもたちが、そばに来て、訪れた子に「こっちに並べば?」と声をかけたり、「ねえ、この子のけががひどいから、先に診てあげれば?」と助言してくれたりしていました。

 救護係の子は、得点係の出番と得点を掲示するタイミングが重なるときには、「先に行って、進行係に話しておくよ」などと、声をかけてくれていました。運動会終了後、進行係には、「急いでくるんだから、ちょっと待ってあげれば?」と掛け合ってもくれていたようです。

 担当教諭であるならば、予定時刻を気にして「早く、早く」と言ってしまうところです。でも、子どもたちは、穏やかな口調で、相手もがんばっているのだから、という気持ちで、接していました。そのような姿に、思いやりのある、そしていつの間にか、中野小学校を引っ張ってくれている高学年の姿を感じ、うれしくなりました。そして、これからの彼らの成長がとても楽しみになりました。