【江南市立宮田中】自分を見つめる
- 公開日
- 2016/10/06
- 更新日
- 2016/10/06
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
中学校へ入学し、初めての道徳の授業は「美しく自分を染めあげてください」というサトウハチロウの詩から始まる。資料は、4月、新しいクラスでの生活が始まり、生徒それぞれの心が輝くために、教師が初めに贈る詩である。温かく、やさしい語りかけを特徴とする詩人である作者が少年少女に向けて書いた詩で、五連からなり、全体を通して人間としてよりよく生きてほしいという願いが込められている。資料の中で、作者は「赤ちゃんのときは白、だれでも白」と、人間の限りない可能性を表し、だれでもすばらしい生き方を追求し、実践していくとき、その白が「すばらしい色になり」「輝きのある色になる」とリズム感あふれる分かりやすい言葉で語りかけている。
中学1年生の新クラスの掲示版に、この詩「美しく自分を染めあげてください」というサトウハチロウの詩を見ることができる。入学式から間もない4月の下旬に全クラスで授業実践した。現在の自分は、必ずしも理想の方向へ歩んでいるとは言い切れない。むしろ反省することばかりだと多くの生徒が思ったようである。しかも「自分を自分で染めあげていく」という自発的な生き方がなかなかできない。感想や詩から、小学校の頃の自分とは違う、更に成長した新しい自分になりたいという願いが、どの生徒にもあった。その気持ちを確認し、大切にする上で、中学校生活の第一歩にとてもふさわしい道徳実践であったと感じた。
<生徒の詩より1>
ぼくの今の心の色は水色
けれど、すごくうすい水色で
まだ中学校生活は始まったばかり
だから、もっとすてきな色になるように
がんばりたい
<生徒の詩より2>
宝石は美しく輝いている
輝くためにはいろいろな人が協力すること
そして、職人の技が必要ということ
自分を美しく輝かせるためには
いろいろな人と協力すること
そして、いろいろな技が必要ということ
さあ
自分を宝石だと思って美しく輝かせてごらん