モラルBOX日記

【みよし市立天王小】震災を乗り越え届けられた『さばの銀紙焼き』から学んだこと

公開日
2017/01/10
更新日
2017/01/10

ちょっといい話

 子どもたちに大人気の給食メニュー「さばの銀紙焼き」。脂ののったさばはもちろん、秘伝のみそは子どもたちの食欲をそそり、みそをごはんにのせておいしそうに食べる姿もたくさん見られます。しかし、さばの銀紙焼きを製造している、岩手県釜石市の「津田商店」さんは、東日本大震災の津波の被害で工場が流され、しばらく製造できない状況になってしまいました。一時は工場を閉鎖することも考えたという社長でしたが、全国から励ましの手紙を受け取り、工場を再建することを決意したそうです。
 そんな「さばの銀紙焼き」が給食メニューに復活した、今年の5月。この話を給食センターの栄養士から聞いた6年生の子どもたちは、津田商店さんに感謝の気持ちを伝えたいという思いをもち、手紙を送りました。その後、津田商店の営業担当者が、岩手県からはるばる来校してくださることになりました。そして、震災でつらい経験をされた話や、絶望的な状況から工場を立て直し、今に至るまでの話をしてくださいました。
 子どもたちは、あきらめずに努力することの大切さや、周りの人の温かい励ましの言葉が力になることを感じ取ることができました。また、自分たちにできることは何かを考えたり、今の暮らしが決して当たり前ではないということに気付き、もっと周りの人や物を大切にしていきたいという思いをもったりすることができました。

<子どもたちの感想>
・津波の被害で工場が流されてしまったことや、全国からの励ましの手紙で工場を立て直してくださったことを聞いて、これからはもっと感謝して食べたいと思いました。
・震災後に苦しい思いをしたけれど、ぼくたちのために再建してくれてうれしいです。これからも、おいしい物を作ってください。