【安城市立高棚小学校】 正しい情報活用の大切さ
- 公開日
- 2017/08/31
- 更新日
- 2017/08/31
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本校では児童が安全かつ適正に情報活用、ICT機器活用ができるように、教科や道徳、学活や総合的な学習の時間などを利用し、各学年に必要な情報モラルの指導を実施しています。ここでは、5年生の実践を紹介します。
5年生のインターネットを利用した調べ学習では、最初に見つけた情報をそのまま信じてしまい、情報を検証したり新たな情報を得たりしないまま満足する児童が少なくありません。そこで、今年1月に起きた「初詣ベビーカー論争」を題材とし、正しい情報活用のための授業を構想しました。
児童は授業の導入で「初詣でのベビーカー乗り入れ禁止」のニュースについて一人一つの情報ソース(新聞記事、テレビニュース、ネットニュース、ネット掲示板等個人の書き込みなど)で騒動の内容を確認し、お寺の行動を「理解できる」か「理解できない」か、発表し合いました。両者の意見ははっきりと分かれ、平行線をたどりました。そこで、なぜそうなるのかについて話し合いました。話合いが深まるにつれて「両方の立場の意見を知らないと正しい判断ができない。」「新聞とインターネットで書かれた内容が違っていた。」「一つの情報だけをそのまま信じるのはよくない。」といった情報受信者として気をつけるべき意見が出されました。また、ネットの掲示板に当事者を誹謗(ひぼう)するような意見や攻撃的な書き込みが見られることにも注目した児童からは、「証拠がないのに決めつけて書くのはよくない。」「相手を傷つけることを書いてはいけない。」といった情報発信についての意見も出されるなど、正しく情報を扱うことの大切さについて考えを深めることができました。
これからも系統立てた計画的な指導とともに、実態に応じた柔軟な指導を行い、児童の情報モラルを高めていきたいと思います。