モラルBOX日記

【刈谷市立朝日小学校】小学校3年「わたしたちの道徳」を活用した情報モラル教育実践

公開日
2017/09/08
更新日
2017/09/08

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 担任している3年生の子供たち37名に「パソコンやスマートフォンなどを使って自分で検索をしたりゲームをしたりしたことがあるか」と聞いたところ、20名が「したことがある」と答えた。動画投稿サイトが好きで熱心に見ている子もおり、子供たちにとって、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などの情報機器がとても身近なものであることが分かった。
 そこで、情報モラルに配慮し、自分自身の行動についてよく考え、節度ある生活をしていこうとする態度を育てていけるよう、「わたしたちの道徳」に収録されている「少しだけなら」の実践を行った。
 「少しだけなら」は、主人公「あつし」が留守番中にパソコンを使って調べ学習をしている際に「名前と住所を入力すればゲームの割引券がもらえる」という言葉を見つけ、誘惑に負けそうになる話である。
 子供たちには教材を配付せず、教師の範読によって授業を進めた。名前と連絡先を主人公が入力しそうになるところで一度範読を止めて、そのときの主人公の気持ちを考えさせた。子供たちは「だめだと分かっているけど、少しだけならいいかな」「お母さんがいないからいいかな」「お母さんと約束してるけどゲームの割引券ほしいもんな」と、揺れ動く主人公の気持ちに寄り添う意見が出された。話の続きを範読すると「連絡先を入力しなくてよかった」とつぶやく子が数名おり、親との約束を守った主人公に共感している様子であった。
 授業の最後の感想には、「パソコンを使うときにはお母さんが良いって言ったときにします」「名前とか入力したくなることがあるけど、絶対に入れないように我慢します」などと書かれており、節度を守ろうとする様子が伝わってきた。
 今後も、情報モラルについて折に触れて話題に取り上げ、よく考えて行動し、節度ある生活をしようとする態度を育てていきたい。