モラルBOX日記

【半田市立花園小学校】 朝会で先生のちょっといい話

公開日
2017/09/08
更新日
2017/09/08

ちょっといい話

 本校では、毎月朝会で、様々な先生が「ちょっといい話」を子供たちに語っています。4月の校長先生の「ちょっといい話」を紹介します。
 『皆さんに質問します。「あなたにとって一番大切なものは何ですか」と聞かれたら、何と答えますか。(家族、友達、ゲーム…という声)皆さんが答えてくれたことも確かに大切です。でも、私は「命」と答えます。
 先日、市教育委員会を通じて、木曽ヒノキの置物をいただきました。(実物を見せながら)木曽ヒノキは伊勢神宮の社に使われています。社は20年ごとに建て替えられますが、それまで使われていた木は、伊勢神宮の鳥居や全国の神社の建て替えに使われます。つまり、伊勢神宮の社に使われる木曽ヒノキは、切られても命を落とすのではなく、形こそ違えども、私たちの近くで役立つ材木として命を長らえているのですね。
 さて、この置物には「命」という文字が力強く書かれています。今日は命について少し考えてみましょう。
 命がある、つまり生きているから家族で話をしたり、友達と遊んだり、ゲームができたりと自分のやりたいことができます。難しいことでもちょっとのがんばりでできるようになると、楽しいなとか、うれしいなと感じることができます。そんなとき幸せを感じませんか。死んでしまっては、幸せな気分になれません。
 皆さん一人一人は、お父さんやお母さん、家族の宝物です。自分の命を大切にしましょう。同じように、隣にいる人も宝物です。仲間を大切にしましょう。さらには、運動場で咲いている桜や花壇の花にも、飛んでいるチョウや虫たちにも命があります。命のあるすべてのものを大切にしましょう。
 木曽ヒノキの置物を、皆さんが毎日利用する東昇降口の、魚を育てている水槽の隣に展示します。置物に書かれている力強い文字を見て、命の大切さを考えてもらえるといいなと思います。』
 この話を聞いた子供たちは、朝会後、教室で「生きていることはすばらしい」「自分の命だけでなく、友達の命や生き物の命も大切にしたい」という感想をもち、「命」について改めて考えることができました。