モラルBOX日記

【岡崎市立河合中学校】生き方タイムの実践 〜ロボット社会にどう対応する?〜

公開日
2017/12/19
更新日
2017/12/19

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校は、全校62名、各学年1学級という小規模の中学校であり、少ない生徒数ならではの学習活動を展開している。その中に「生き方タイム」という時間がある。これからの社会の中で生きていく中学生にとって、身の回りに起こっている事象に目を向け、その中にある問題点や課題に気づき、考え、実行していく力は、必要不可欠なものであり、平成21年度より実施している。
 毎月、割り振られた教員が担当し、新聞などから身近な話題や問題を提起する記事を取り上げ、一つのテーマについて、生徒たちが意見交換をし合う中で、自分の考えをしっかりもつ力を身につける。1日目は与えられたテーマに対して、自分で語句の意味を調べ、自分の意見や考えをまとめる。その後、学級で班別に分かれ、個人の考えを共有する。そして、最終日に学級討論会を実施し、各学年の考えがまとまったところで、次の週の全校集会の中で発表する形式をとっている。これまで、『新聞を購読するか、しないか』『よりよい部活動のあり方について』『給食の食べ残しのムダを減らすには』など、世間で話題になる問題を扱っている。
 11月のテーマは、『今後訪れるロボット社会に対してどう対応するか』でした。「仕事のミスが少なくなる」「過労死が減少する」など、人への仕事の負担の軽減を訴える賛成派の意見と「人工知能に支配されてしまう」「ヒトの温かみなどが消えてしまう」など、ヒトならではの温かみを重視する反対派の意見に分かれた。中には、時と場合によって使い分けることで、効率のよい社会になるのではといった鋭い意見も出された。技術の進歩が進み、ロボットやコンピューターが、今以上に生活と密接に関わる社会が来ることは間違いないことから、その社会の中でどのように生きていくか、未来の自分と向き合える貴重な時間となった。