モラルBOX日記

【常滑市立南陵中学校】 道徳の授業での学び

公開日
2018/07/20
更新日
2018/07/20

ちょっといい話

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 本校の道徳の授業では、それぞれのクラスで、毎週楽しく話合いが行われています。今日は、その中で生徒たちが得た学びのうち、いくつかを紹介します。
 みなさんは、アホウドリという鳥を知っていますか。この鳥の正式名は「オキノタユウ」というのですが、助走を付けなければ飛べなかったり、人間に警戒をしなかったりすることから乱獲され、「アホウドリ」と呼ばれるようになってしまったのです。アホウドリを捕まえて得たお金で生活している人がいます。アホウドリの命が、人間の命につながっています。しかし、そのアホウドリにも命があります。資料を読み、自然と人間の共生について考えました。
 生徒の感想の一つには、「アホウドリの理由が、『アホ』『バカ』だからと知って驚きました。助走を付けないと飛べないだけなのに、得意な所には触れずに苦手な所だけに触れて名前を付けているのは、人間っぽいなと思いました。人間は、生物のだめな所を見つけるのは得意だけど、よい所を見つけるのが苦手だからです。僕はこれから、人のよい所を見つけることができる人になりたいと思いました」「人間の悪さが出てしまっていてだめだなと思いました。簡単に捕れて高値で売れるなら大量に捕ってしまうのも少し分かります。でも、お金はなくなっても頑張れば増えるけど、生き物は一度死んだら二度と帰ってこないので、自然を大切にしたいです。共生していくためには、『捕る』ということがお金を得るための作業になってはいけないと思います。一回一回感謝をしていきたいです」というものがありました。
 道徳の授業で生徒が言う意見や、話合い後に書く振り返りの言葉を読むと、教師自身が心を洗われるようなものがあります。そういった、ふわりと優しく光る言葉を見つけたときには、授業後に職員室でそれらを紹介し合っています。多様な考え方を共有することができる道徳の授業を、今後も大切にしていきたいです。