モラルBOX日記

【知多市立旭南中学校】インターネット上でのコミュニケーションを考える

公開日
2018/08/02
更新日
2018/08/02

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 多くの生徒が慣れ親しんでいる情報端末機器は、便利な一方で、トラブルのきっかけにもなりかねません。また、使用する場所が家庭であることが多いため、家庭の協力を得て指導していくことも不可欠です。そこで本年度、1年生の全学級で、学校公開日に情報モラルの授業を行いました。
 「私たちの道徳」に掲載されている資料「言葉の向こうに」を活用し、インターネット上でのコミュニケーションのあり方について考えました。インターネットでサッカーのA選手のファンと交流している主人公は、A選手への心ない書き込みに対して、自分もひどい言葉で反論します。その後、サイトのファン仲間に注意され、インターネットでの言葉のやりとりの恐ろしさや難しさに直面するとともに、大事なことに気付きます。授業では、資料終末の主人公の言葉「すごいこと発見しちゃった」に注目させ、主人公が言う「すごいこと」とは何かを考えさせました。
 生徒からは、
・調子に乗った自分の行動の間違いに気付いたこと
・字面だけではなく、相手の顔や気持ちを考えなければいけないこと
・顔が見えない相手とのコミュニケーションだからこそ、より相手のことを考える必要があること
などの意見が出されました。その後、なぜ主人公は正しいコミュニケーションができなかったかを考えさせたところ、
・自分のことしか考えていなかったから
・書き込みを第三者も見ていることを忘れてしまったから
・悪口という挑発に過敏に反応して反論してしまったから
などの意見が出され、資料を通して、相手の立場や考えを尊重して、正しくコミュニケーションをすることの大切さを理解できたように思います。実際の場面を想像しやすい内容だったため、本音で語り合う様子が見られました。
 顔が見える見えないに限らず、広い心で相手と接する力を、今後も身に付けさせたいと考えます。そして、問題が起きてから慌てるのではなく、正しい知識とマナーをもって情報端末機器を扱うことができる力を、高めていきたいと考えます。