【津島市立天王中学校】職場体験学習を通して 〜人との関わりの中で育まれるもの〜
- 公開日
- 2018/11/28
- 更新日
- 2018/11/28
ちょっといい話
本校の2年生が、11月7日から9日にかけて職場体験学習を行いました。1年生のときに、それぞれの生徒が、自分の興味のある職種について調べました。2年生になり、それぞれの事業所で、実際に働いている人に指導をしてもらいながら「働く」とは何かを学んできました。
ある生徒は、グループホームに職場体験学習に行きました。学校生活では、話をすることがあまり得意ではなく、友達同士の会話にも積極的に入っていく様子はありませんでした。初日の見学でも、利用者の方と作業をするものの、話しかけられてもなかなか返答することができませんでした。
そんな彼に変化が見られたのは、職場体験学習の3日目でした。様子を見に行くと、利用者の方と笑顔で、ペーパークラフトを作りながら話をしていました。事業所の方からも、「最初は、自分から話をしようとする様子はなく心配していましたが、少しずつ表情もよくなってきましたよ」と話をしてくださいました。職場体験学習の最後の挨拶では、「自分は、人と話すことが苦手で、いつも話すことを避けてきました。でも、この職場体験学習で、人と話すことの大切さを学びました。3日間本当にありがとうございました」と、大きな声で話しました。
学校生活に戻り、彼は事業所の方へ、「スタッフの方々は、利用する人のために、親身になって仕事を行っていました。人の役に立ちたいという気持ちがないと勤まらない仕事だと思いました」と、お礼状を書きました。職場体験を経て、彼の中で何かが変わりました。
本校の職場体験学習では、「働く」とは何かを学ぶ中で、多くの生徒が様々な人とかかわる中で、人のやさしさや思いやりに触れ、人の生き方や生き様に触れ、様々なことを感じとっていきました。人との出会いが、人を育てていくのだと、改めて実感することができました。